2月3日の夜
2月1日~3日に4校受験し終え、2月3日の夜のこと。
この時点で4校のうち3校の結果が出ていました。
3校とも合格。お守り校では特待ももらえました。
残りの1校は、
偏差値的にも、
本人の感触でも、
私から見たさくらの実力でも、
かなり合格可能性は高い学校でした。
模試では、80%以外の判定が出たことはありません。
そもそも第一志望校ではない。
さくらはもはや我が世の春です。
「わ・た・し、凄くない?」
「欠けたることも無しと思えば、なのか?」
「道長じゃないけど!」
これはこれは非常にまずい事態です。
運が良かっただけとか、謙虚な気持ちは感じられない。
このままだと自信過剰の阿呆となることは間違いない。
灘・開成・筑駒でも受かってたんじゃないか?などという、
恐れ多いことを言うかもしれない。
当初の予定では、ここで受験は終了となる予定でした。
しかし、妻と緊急会議。
議題は、「さくらが不合格になる学校探し」でした。
とはいえ、選択肢も少ないので直ぐに決まりました。
「さくら、この学校受けてみれば?距離の問題で、通うことはないだろうけど、サピックスへの恩返しとしてさ、合格実績稼いできなよ。」
「確かに!サピックスの先生にはお世話になった!じゃあ、合格取ってくる!」
そして、合格発表の日。
「ねぇ、合格してた?」
「知らんよ。自分でアクセスして見てみな。」
PCの前に座るさくら。数分経っても、何も言わず。
何度見ても無い。何度見ても無い。そんな絶望が横顔から感じられました。
「ん?合格発表のページまで行けなかったか?」
「・・・いや。そこには行けたんだけど・・・。」
「お!合格してたか?」
「・・・無い。・・・何回見ても無い・・・。」
「そうか・・・、残念だったな。」
5分ほど声を殺しながら泣いていました。
その後、泣きながら抱きついてくるさくら。
「うん。よく頑張った。今まであなたが受かった学校だって、不合格の子たちは必ず居る。みんな同じ絶望というものを味わうわけだ。だからって、人格が否定されたわけでは無い。ただ、合格出来なかったというだけ。それでも人生は続いていく。ゲームとは違う。こういう思いをきちんと受け止めて、先に進むしかないんだよ。」
正直、泣くとは思わず、あたふたしましたが、
少しは薬になってくれたのかなぁ・・・。