2022年中学受験 我が道を行く娘とその父

娘:さくらに勉強教えていましたが、サピックスに入塾→第一志望校合格しました

深海魚

「二月の勝者」9巻を読みました。


重いというか、物語の佳境に入ってきた巻でありました。


その中で書かれていた「深海魚」なる言葉。


最近になってよく言われる言葉なんだと思いますが、


意味は「成績が最下位あたりでそこから浮上出来ない生徒」という意味らしい。



分かりやすいのかもしれませんが、ものすごく違和感を覚えるんです。


まず完全に否定的で差別的。普通の魚じゃない。もう種が違うんだよと。状況を表す言葉じゃない気がします。


同じ試験を潜り抜けて同じレベルで集まった集団なのに、そんな中でも差別をしたがる。


本当にそうなんでしょうか?


後述もしますが、私の私立中学での思い出から振り返るなら、同じ学校内の生徒同士ではそんなこと気にしない。


差別をしたがるのは外部だと思います。



さて、作品の中では、頑張って自分の偏差値よりも良い学校にギリギリで入れたために、授業に付いて行けず「深海魚」になった。


その子は結局公立中学に転校します。


何故、深海魚になったのか?


中学受験で燃え尽きたとか、親が主導で選んだ学校だったから頑張れなかったとか、色々言われるんだと思います。


だから、中学受験の志望校は、身の丈に合った学校が良い。


ここにも引っ掛かるのです。


私の通っていた難関私立中学校からすると、中学の時に「深海魚」だった生徒が東大に入ったとか、医学部に合格したとか、本当に多くの例を見てきました。


京大に進学が決まった友人が、そもそもこの中学校受験時は第一志望だったとか、(ちなみに私は第三志望)そんなことは多々ありました。


なので、ギリギリで入ったから深海魚なんてことはない。


別の種だなんて、幻想です。


同じレベルの集団でも必ず最下位は出ますけど、能力についてはそれほど差なんてない。


ゆっくりしたいときとか、調子の悪いとき、やる気が出ないとき、誰にでもあるものだと思うので、「深海魚」なんて枠で囲わないで欲しい。



そもそもじゃあ難関大に行ったからといって、成功してない人だって見てきた。




って、長くなりすぎたので、今回はここまでで。

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