まことくん、退塾したい3
まことくんの主張をまとめると、
それほど難しくない勉強をして、難関中高一貫校に受かりたい。
いつも負けるさくらとは一緒に授業を受けたくない。
でした。
まことくんママとの会話の続きを。
「御三家とか公立中高一貫とか行きたいのなら、難しい勉強は必要です。避けられることはありません。それと、さくらに負けたくない?模試で何十人、何百人と負けてませんか?周りにいる人たちに勝てば、そのことはなかったことになるんですか?」
「そうですよね。そうですよね。」
「何度も言ってますが、中学受験は、世界が広いってことを、世の中にはすごい同年代がたくさんいるんだってことを知る良い機会だと思うんです。公立小学校で1番ならそれで満足という子は、中学受験をしなくて良いと思いますよ。」
ここで、1で書いた
まことくんママに考えてほしかった打開案について、私の考えを述べました。
「別に親が子供のことを考えてやらせることを否定しているわけじゃありません。うちも結局そうですし。ただ、それに子供がついてきていないようなら、その気にさせるしかないでしょうということです。」
「え?あれって、やる気のないまことは辞めてくれって話じゃなかったんですか?」
「え?いや、まことくんを辞めさせて何になるんですか?タダで教えるのがしんどいとかなら、今までこんなことしてこなかったですよ。十分伸びてきているし、もったいない。」
「じゃあ、やる気のないまことでも続けさせてもらえるんですね?」
「それは別に構いませんが、それで結果が伴わずとも・・・。」
(話している最中に)
「あぁ、良かった!やる気のないまことでも通わせてもらえるんだ!じゃあ、さっき言っていた『十分伸びてきているし、もったいない』というのをまことに言ってください。」
「え?私からですか?」
「先生からの方が効果あると思えるので。」
「はぁ、良いですけど・・・。」
というわけで、まことくん退塾ならずでした。
というか、「やる気のないまことくんでも通わせてよい」という免罪符に、何の価値があるのだろうか・・・。そこばかり強調されて、うんざりです。
通わせてれば受かるんでしょ、これがものすごく怖いです。
もうこうなれば、まことくんに自力で成長を促していくしかないのかなぁ・・・。