まことくんママの泣いた理由
あんりちゃんママと初めて面談をしていた時、まことくんママも一緒にいました。
前回までを読んで頂ければ分かるのですが、元々は両ママだけの話になるところ、急遽私のところに来て良いよとなったわけですから。
あんりちゃんママと出会った時の日能研模試。
結果が出ていたので、3人の得点を比較する資料を作りました。
あんりちゃん、その模試で、さくら・まことくんよりも良い成績でした。
何やってるんだ私、とはあまり思わなかったです。
その時は結果が出てなかったですけど、早稲アカの模試はうちの2人の方が出来ている自信ありましたから。なんせ、半年かけて武器を持たせてますから。
ただ、あんりちゃん、地頭の良い子なんだとは思いました。
あんりちゃんママとしては、「あんり、すごいじゃない!」みたいな顔をしてました。
話は進み、あんりちゃんが、かずし塾に入るかも、みたいな話をしているとき、まことくんママがしくしくとむせびました。よく見ると涙がこぼれ落ちていました。
え?泣くところあった?
予想外のことにどぎまぎしました。
いや、俺何か悪いこと言ったか?
「え、どうされました?」
おそるおそる声をかける。
「だって、これでまことが最下位になる・・・。」
嗚咽。嗚咽。
大事なことって、人それぞれに違うとは思います。
とはいえ、そこなの?
かずし塾に入る頃のまことくんママが言ってたことを思い出しました。
小学生の時に中学受験がうらやましかった
そんなに勉強をしていないように見えた子も中学になってみたら居なかった
なんかとりあえずすごいなと感じた
うちのまことにはそっち側に行って欲しい
私がそっち側にいるとも思ってないけど、
こっちとそっちに大差はないような気がしてたけど、
何となくその差が分かったような気がしました。
「いやいや、まことくんが3位になったとしても、3人とも公立中高一貫に受かればよい話ですよね?逆にまことくんが1位だとしても、3人とも公立中高一貫に不合格だったら、よくない話ですよね?」
必死にフォローしましたよ。
まことくんに何かプレッシャーをかけられでもしたら、つぶれかねない。
そんなことになっても、誰も得をしない。
いやぁ、受験生の親って大変ですね。