なんちゃって塾の提案
まことくんママに提案。
「前にも説明したように、家で私が教えているんですが、まことくんも一緒に、はなまるりとるをやりませんか?私が教えますので。」
「でも、うちは地元塾に通っていますし。」
「+αという意味ですよ。地元塾楽しいのなら、続けてもらって構いません。私学向けの勉強上位の子が入ってきて、地元塾の勉強だけだと入った後に苦労しそうな気がしませんか?しかも、それなら習い事を続けながら、公立中高一貫校に行くことも出来ると思います。地元塾では、5年になったら習い事は止めてくれと言われているんですよね?とはいえ、それは現段階の考えですけど。」
「確かにこの習い事は私が止めさせたくないと思っています。でも、現段階ってことは、変わるってこともあるんですか?」
「上を目指す。難関私学を目指すレベルに学力が上がってくれば、習い事を止めて全力投球したいって本人が思うかもしれません。勉強が好きになってくれればですが。」
「でも、私立はお金がかかるんですよね?うちにはありません。」
「だから、今から貯めるんです。うちで授業料をもらうつもりはありません。というのも、さくらが僕と一対一だとだらけてしまうんです。なので、まことくんが来てくれれば、ちゃんとするかも知れません。なので、うちはお願いして来てもらう立場上、授業料は要りません。あ、テキストや模試代はお金使ってもらうことになりますけど。」
「授業料は払います。まことの教育費には、お金を惜しまないつもりなので。」
「じゃあ、それを私学を受ける可能性のために、取っておいてください。私もさくらのモチベーションを維持するために、まことくんを利用します。なので、そちらもまことくんのために私を利用してください。」
「でも、それじゃあ・・・。」
「気が済まないというなら、6年生2月の受験結果を判断して、その時謝礼金として自由に包んでください。」
「どれくらい・・・?」
「自由にということは、ゼロでも構いませんと申し上げているつもりです。」
「分かりました。よろしくお願いします。」